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2011年4月22日 (金)

“【Moran】 : 『Apples』を聞いた。”

Moran 1年8ヶ月ぶりのNEWアルバム、『Apples』を聞きました。

昨年に急逝した、Ba.Zillへの追悼盤とも位置づけられるという本作。
そしてVeloが脱退してから活動休止をしていて、Sizna加入後の初の音源。


Zillさんのコトがあったので、追悼盤の意味合いが強いのかと思ってたら、印象としては違った感じで。
勿論、収録曲7曲 全作がZillさん原曲によるものなのですが、曲調は殆どが攻めてるものが多いようで。
これはSiznaさんが加入されるコトが正式発表される前から、Zillさんも含め、現メンバー4人で活動再開を目指して考えていたことが分かるような。

なので、悼むというのではなく、Zillさんも一緒にMoranの活動再開を告げるような作品ですね。


1曲目、“南へ”はZillさんのベースから始まるというコトですが、ギターも重厚。
歌詞は、2番以降のほうが真っ直ぐな内容かなと。
『此処はありすぎて 価値を見失う』とか、
『渇きを感じて欲しい』というのはシンプルに生きることを問うものになっているのではないのでしょうか。“渇愛”みたいなね。生きることが欠けたものを埋めるためのものであるような。

2曲目、“彼”。 こちらも曲は高揚させるようなもの。
歌詞はインタビューによると人の中の悪意に向き合うようなもので、特にメッセージ性は無い …とありましたけど。誰かに向けてのものでなく、自分の“内(なか)”に向き合うようなものは共感や気付きを抱いたりするものなので。

3曲目、“Breakfast on Monday”。 Moranらしくない とも思えたり、けど何処かMoranらしいとも思えるんですよね。
比べるのはあれだけど、イントロのフレーズがメリーっぽくもあるような。

4曲目、“Fender”。 インタビュー見るまでは核にあたる曲なのかな?とさえ思いました。
ストリングス始まりですが バラードではなく、ポップで爽やかな曲。
『矢面に立つ胸に~』の歌詞が、これからの苦難があろうとも絶対に負けない。 という強さを持った曲なのかな、と思ったので。
4曲目で真ん中でもあるので(笑)、Applesの、ハートの強さを歌ったものかと解釈。

5曲目、“欠陥のディテール”。 物語調で画の浮かぶ歌詞。
重低音のある駆け抜けるような音。間奏のヘヴィなトコは好きやね。

6曲目、“Silent whisper”。 ライブではお馴染みの曲だそうな。
こちらもギターが非常によく目立つような。歌詞は無常であり無情でもあるような感じなのだけど、曲調がアッパーなので なくしたものを彷徨うような、“躁”のような。

7曲目、“Bleach”。 こちらはもう、Zillさんへの想いが込められているもの。
美しいバラードで。送り出すほうの側に立っている自分たちの精一杯の想いのようなもの。
『わかってる わかりたくない』という部分の歌詞は、ね。


けど、総じてこのアルバムは追悼であって、追悼ではない。上にも書きましたけど、“これから”の作品だな っていう。
全体的にZillさんとSiznaさんが目立ったものでもあるので、嘆いたり悔やんだりでなく、“前”に比重のある作品群かなと。基本的にアッパーなものが多かったので、次はバラードやミドルを聴きたい思いもありつつー。

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