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2009年6月 3日 (水)

“『山岸俊男 著:日本の「安心」はなぜ、消えたのか』読了。”

山岸俊男 著:『日本の「安心」はなぜ、消えたのか―社会心理学から見た現代日本の問題点』を読了。

ほぼ日で、糸井さんと山岸先生の対談を読んでから、ずっと読みたいと思ってた本でした。

地元の本屋や、結構 大きい本屋も回ったのですが無く。結局amazonで購入しました。

相手を信頼する必要が無く、相互監視のもと、規則を破れば制裁を加える「安心社会」と、
裏切られたりなど、リスクを覚悟の上で、それでも他者と協力関係を結び得ていくコトがメリットと考える「信頼社会」と。

結論としては、「安心社会」としての考えと、「信頼社会」へシフトしていくコトで、双方の考え方がゴチャゴチャになっているのが、混乱の原因なのだけど…――。

江戸時代の、武士道に相当するのが「安心社会」で、商人道に相当するのが「信頼社会」とあるように、
現代も、ある社会集団の中で、安心の中で在るべきか、信頼の中で在るべきか、取捨選択すれば良いんじゃないでしょうか。

一つの社会の枠組み内でのルールが絶対であると押し付けるから、混乱するのかな、と。

それはともかく。

なんていうか…、読んでて一番気付かされたのは、
和を尊し ではなく、自分が不利益をこうむってしまわないように振る舞うとか…。

“集団主義社会で人々がおたがいに協力し合うのも、また、裏切りや犯罪が起きないのも、「心がきれいだから」という理由などではなく、「そう生きることがトクだから」という理由に他ならないというわけです。”(P.103)
『愛社精神』『滅私奉公』も取り上げられてましたけど、確かに、仕事が好きだからという人も居るからかもしれませんが、『キッチリやらないと、あとでめんどくさいコトになるから尽くす。』…っていう、損をしないためにしてる、と…。

企業の不祥事について、あぁまで糾弾されるのも、企業が安心社会の枠組み内に在って、『絶対に裏切らない、絶対に良質で安全・安心な商品を提供してくれている』という思いが、期待が(?)あって、応えてくれないと企業さんが村八分。
でも企業さんも一つのご家庭、一人の人だから得をしたい。一つの村、村Aの中の企業さんと、村Aの他のご家庭さんとずっと付き合っていけたら企業さんは正直に勤めるかもしれないけど、
他の、村Bの企業さんが安いのを提供してたりしたら村Aさんの住人は、村Bさんの企業さんに行くだろうと。得だし。
村Aの企業さんにしてみたら、信頼関係が裏切られたような感覚で?
だから不正をして得を考えたくなる。
これが老舗が不祥事に走る原因の一つなんだな、と。新しい企業さんに、古い企業さんの経営が脅かされるから。損してしまうから…、損どころか破産するかもしれないし。と。

『“あなた”のコトを想って…』と、“わたし”が得するコトを考える。

信頼は相互が得するための、見返り必須(?)…見返りというか、双方が利益、好感情を得るための共通項が要ると。

で、これ、経済な話に完結してしまいがちなのですが、もっと小さな人間関係に落とし込むとどうなるのでしょうか。

誰かと積極的に、直接的に関わろうとしなくても生きていける時代で。

だからって人のコトに土足でズケズケ上がりこまないで、人間関係は腹六分。(by 美輪さん)
けど、愛は見返りを期待しないもの。
ただ、相手の幸せを考えて行動するコト。

愛っていっても恋愛に関してだけじゃなく、家族愛、人間愛とかもね。

これと、商人道やら、損得勘定やらと、ごっちゃに考えて良いのか分かりませんが。
…既にごっちゃになっていて、これも、本の感想と引用と 私の考えがゴチャゴチャになってますけど……。

『品格』や『武士道』の押し付けではない面で、人間関係についてを考える一つとして、参考していけたら、と。

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